12世紀に建てられた家々が並ぶ中世の村カロス

カロスは、ニース近くにある工業地帯として知られていますが、村の中は穏やかな時間が流れています。

⭐︎地理・人口
カロスは、ニースから車で10分、北西に約20キロにあります。カロス(Carros)は海と山の間にあるヴァール渓谷の中流地の丘の上にあって、地名の由来は、「rocher(岩)」と「ville carrefour(合流する村)」からと言われています。


カロスには、町、農業、住宅地、工業地帯もあります。1970年代初頭に工業地帯が作られてニュータウンが建設されると人口が増えて、1968年には963人だったのが、2018年には1万2000人をこえる自治体になっています。

⭐︎歴史

カロスは、2000年以上の歴史があります。一番古い遺跡は鉄器時代にまで遡り、「プレ・ローマ」と呼ばれる紀元前6世紀から紀元前1世紀まで高台の上に集落を作って人が住んでいた跡があります。この集落が都市として成長したのは、ローマ帝国がやってきてからで、紀元後2世紀後半には重要な都市となっていました。ラテン語ではVICUS LAVARATENSISと呼ばれていて今の名前の由来となっています。

 

“中世”(6世紀~10世紀)の記録は、他の地域と同じように見つからないのですが、12世紀には、castrum Carrosi と呼ばれる城が作られます。

近世の記録では、グラース区に入っていて、常にプロバンスの一部でした。ただ他の周りにある村とは違ってニースに入れられることはありませんでした。

1968年以降は、工業地帯が作られ、カロス村(城を中心とした歴史的中心地)、カロス・レ・プラン(農業と園芸の中心地)、カロス町(都市)という3つに地区に人々は暮らしています。

ステファニーのオススメは、村の中にあるブルターニュ地方のガレット屋さんです。

村の中をゆっくりお散歩しながら猫との出会いを楽しむこともオススメです。

⭐︎アクセス

アクセスは空港などを通っている22番のバスで行けます。
マイコートダジュールツアーズでは、2024年4月からニースっ子の小さな村巡りでご案内しています。

かもめの本棚でカロスについて記事を掲載しています。

 

⭐︎リンク
カロス

カロス市のサイト