レストランでの注意点


image009日本とコートダジュールのレストランや食事文化の違い、またこちらで食事をされる際のアドバイスを書いてみたいと思います。

日本に比べて一人前の量が多いです。迷ったら、ちょっと少ないかな?位の量を注文することをお勧めします。

日本と違って、取り分けて食べるのは一般的ではありません。特に高級なレストランでは一人一皿単位の注文が基本となります。ただし、庶民的なレストランでは取り分けて食べても嫌な顔はされないでしょう。その際は注文の時に一言言っておくと、事がスムーズに運ぶでしょう。一般的に、フランスでは日本の様な接客マニュアルは無いので、ウェイター一人一人の個性が接客に現れます。コミュニケーションを多く取り、仲間意識を持ってもらえば、時にはこちらが驚くくらい親身になってサービスしてくれることもあります。そういう時には、日本的な接客よりも融通が利くものです。

旅行者向けのレストラン以外では、サービスにとても時間がかかります。フランス人にとってレストランは友達や家族と楽しく会話をしながら過ごす所だからです。8時か9時位に着いて、食前酒を飲み、それから前菜、メイン、デザート、と食べ、気がつくとお店が閉まる時間になっていることも。多くのレストランでは犬も同伴できます。一人で食べに行く人もいますが、珍しいです。一人でさくっと食べたい場合、パン屋でサンドイッチを買うか、ファストフード店を使用します。

チップは必須ではありません。サービス料は会計に含まれているので、チップの必要は特に無いのです。ただ、ウェイターに特に良くしてもらったり、料理が特別に美味しかったり、そんな時に満足の気持ちを表す為に置いていきます。チップを置く場合、中流のレストランの場合で一人1ユーロづつというのが一番よくある光景でしょう。また、現金で払った時にそのおつりの小銭をジャラリと置いていく人も多いです。「あなたの飲み代(またはコーヒー代)にしてね」と一言付け加えるのを忘れずに。

日本に比べて、営業時間は限られています。注文できる時間帯は、お昼は12時から2時まで、夜は7 時半から10時というのが一般的でしょう。ただし、一部のブラッスリーやファストフード店においては営業時間が長くなります。ランチは2時以降にならない様にご注意下さい。

フランスでコーヒーを注文する時、「カフェ(Café)を下さい」と言いますが、ニースで「カフェを注文すると出てくるのはイタリア風の「エクスプレッソ」です。小さいカップに入っていて、顔をしかめる程濃いのですが、甘いデザートとの相性は抜群です。同じ様に、「カフェオレ」を注文する時にパリで言う様に「カフェクレム (Café crème) 」と言っても通じないことが多いです。そんな時にはイタリア風に「カプチーノ」と言えば良いでしょう。ニースは1860年までイタリア領でした。その名残で、イタリア料理店やピザ専門店が多くあります。ニースでぜひ試してほしいパスタ料理は、バジルペーストのパスタ(Les pates au pistou)やラビオリドーブ(Raviolis à la daube)です。

日本に比べたらフランスのレストランは割高に感じられるでしょう。ミネラルウォーターでさえ観光地では5ユーロ以上します。でも「キャラフ ドー(Carafe d’eau)」と頼めばピッチャーに入った水道水を無料で出してもらえます。パリに比べて水道水にはカルキ臭が無く、問題なく飲めます。実際にこの水道水を注文する人の方がミネラルウォータを注文する人より多い様です。

ニース料理は一般的に日本人の口に合う様です。野菜が沢山使われていますし、重いソースの代わりにオリーブオイルで味付けしているので、軽くて食べやすいのです。夏にはサラダをはじめ色々な野菜を生で食べます。海沿いの町なので、魚介料理が名物だと思われがちですが、意外にも魚介類はそれほど食べられていません。レストランで出されたり魚屋で買える魚介類はほとんど地中海以外の遠い海からやってくるものなのです。パリに比べて肉やソースもそれほど多く食べません。ニースの名物には以下のものがあります。ニース風サラダ(La salade niçoise)、ラタトゥイユという夏野菜のトマト煮(La ratatouille)、ピサラディアールというタマネギのピザ(la pissaladiere)、ファルシという野菜に肉を詰めてグリルしたもの(les farcis)、魚のスープ(la soupe au poisson)、フダンソウのタルト(la tourte de blette)。日本でも有名なブイヤベースはマルセイユの名物ですので、ニースではほんの一部のレストランでしか見つかりません。

ニース名物で忘れてはいけないのが、旧市街で食べるソッカ(La Socca)です。庶民的なスナック感覚のファストフードです。ひよこ豆の粉とオリーブオイルを原料としたクレープの皮、とでもいいましょうか。実際にはクレープよりも6倍は大きい巨大プレートで作られるので、焼くのにも巨大なオーブンが必要になり、家庭では作る事ができません。冷めると美味しくないので、出来立てのものにこしょうを振って、出来るだけ早く食べます。テイクアウトして歩きながら食べる人もいますが、お店で食べるなら冷たく冷えたロゼワインを一緒に注文するのがお勧めです。日本でいう酒のおつまみみたいなものですね。

夏にロゼワインは好まれて飲まれます。冷たくて、フレッシュで、どんな食べ物にも合います。レストランでどんなワインにしようか迷った時には、とりあえずロゼを頼めば無難でしょう。値段も手頃で、グラス一杯から頼めます。

年末の時期には甲殻類が良く食されます。スーパーやレストランでも新鮮なものが沢山並びます。生ガキをはじめ、貝類(ムール貝など)や、オマールが好まれます。

レストランに子連れで行く事は全く問題ありません。赤ちゃんだって、ベビーカーごと入れます。子供用の椅子がある店もありますし、食事も熱すぎないように工夫してくれます。他のお客さんもたいてい子供には好意的で、話しかけてくれたりします。

どこのレストランにもたいてい英語のメニューがあります。残念ながら日本語メニューを置いてあるところはあまりありません。

注文するとすぐにパンが出されます。結構おいしいですし、食事が出てくるまでが長いのでついついこのパンを食べ過ぎてしまう人がいます。でも後で肝心の食事が食べれなくなってしまうのでご注意を。