レストランでの注意点

食事の基本マナーと知っておきたいこと

1. 量は多め、シェアは控えめに

日本のレストランと比べて、一人前の量が多いことが多いです。もし迷ったら、「少し少ないかな?」と思うくらいの量を注文するのがおすすめです。 フランスでは料理をシェアする習慣はあまりありません。特に高級なレストランでは、一人一皿の注文が基本です。カジュアルなレストランなら、注文時に一言「取り分けてもいいですか?」と尋ねてみましょう。

2. 食事はゆっくり楽しむもの

フランス人にとって、レストランは友人や家族と会話を楽しむ大切な場所。食事の提供には時間がかかります。 日本の「さっと食事を済ませる」感覚とは違うので、時間に余裕を持って行きましょう。 一人で手軽に済ませたい場合は、パン屋さんでサンドイッチを買ったり、ファストフードを利用するのがおすすめです。

3. 営業時間には注意!

レストランの営業時間は限られています。

  • ランチ: 12時~14時頃

  • ディナー: 19時半~22時頃

ランチは14時を過ぎると注文できないことが多いので注意が必要です。ブラッスリーは昼前から夜遅くまで営業している場合が多いです。

4. チップは必須ではないが、感謝の気持ちで

フランスのレストランでは、サービス料が会計に含まれているため、チップは必須ではありません。 「Merci beaucoup!(メルシー・ボクー)」と感謝の気持ちを伝えるだけでも十分です。 もしサービスにとても満足したら、感謝の気持ちとしてチップを置いていくのがスマート。

  • 中級レストラン: 1人につき1ユーロ程度が目安です。

  • 高級レストラン: 合計金額の10%を目安に渡すと良いでしょう。 現金で支払う際、お釣りの小銭をそのままテーブルに置いていく人も多いです。

注文の際に役立つヒント

1. 水の注文方法

ミネラルウォーターは有料で、観光地では5ユーロ以上することもあります。 「カラフ・ドー・スィル・ヴ・プレ(Carafe d’eau, s’il vous plaît)」と頼めば、無料で冷たい水道水をピッチャーで提供してもらえます。ニースの水道水はカルキ臭もほとんどなく、美味しく飲めます。

2. コーヒーは「カフェ」、ワインは気にせず

  • ニースで「カフェ(Café)」と頼むと、イタリア風のエスプレッソが出てきます。小さくて濃厚ですが、甘いデザートと相性抜群です。

  • 「カフェオレ」は「カフェ・クレーム(Café crème)」と呼ぶ場合もあります。

  • ワインは注文しなくても全く問題ありません。フランス人はみんなワインを飲むと思われがちですが、飲まない人も多いので安心してください。

ニース名物料理と知っておきたいこと

ニース料理は、野菜やオリーブオイルをたっぷり使い、比較的あっさりしていて日本人の口にも合いやすいのが特徴です。

必ず試したいニースの料理

  • ニース風サラダ(Salade niçoise):ツナ、トマト、ゆで卵などが入ったサラダ。

  • ラタトゥイユ(Ratatouille):夏野菜をトマトと煮込んだもの。

  • ピサラディエール(Pissaladière):玉ねぎの甘みが特徴的な、アンチョビとオリーブを乗せたピザのようなもの。

  • ファルシ(Les farcis):トマトやズッキーニなどの野菜にひき肉などを詰めてオーブンで焼いたもの。

  • ソッカ(Socca):ひよこ豆の粉をクレープ状に焼いた、名物B級グルメ。日本のお好み焼きに近いかもしれません。旧市街や朝市で出来たてを食べるのがおすすめです。テイクアウトして食べ歩きも楽しめます。

意外と知られていないニースの食文化

  • 魚介料理は意外と少ない: 海沿いの街ですが、新鮮な魚介は高価で、レストランで出てくる魚の多くは地中海以外から来ています。

  • ブイヤベースはマルセイユの名物: 有名なブイヤベースはニースではあまり見かけません。本場で食べるならマルセイユを訪れましょう。

  • 夏はロゼワイン: どんな料理にも合わせやすく、冷たくて飲みやすいロゼワインは夏の定番です。とくにプロバンスのロゼはおすすめです。迷ったらロゼを頼めば間違いなし!

その他、知っておくと便利なこと

  • 犬の同伴もOK: 多くのレストランで犬の同伴が可能です。

  • 子連れでも安心: ベビーカーごと入店でき、子供用の椅子がある店もあります。周囲の人々も子供に好意的です。

  • 無料のパン: 注文すると無料でパンが提供されます。美味しくてついつい食べ過ぎてしまいがちですが、メイン料理が入らなくならないよう注意しましょう!