南フランスの地中海沿いに位置するサントロペは、世界中のセレブを魅了する高級リゾート地です。女優ブリジット・バルドーがこの地に別荘を構えたことで、一躍その名が知られるようになり、「サントロップ」の愛称で親しまれるようになりました。イビサ島とは一線を画す、よりシックで洗練された雰囲気が漂い、まだアジア人観光客にはあまり知られていない、まさに隠れた楽園とも言える場所です。
輝く地中海、美しいビーチ、洗練されたブティック、そして豪華ヨットが並ぶマリーナ。サントロペは、コートダジュールの中でもひときわ特別な輝きを放っています。
歴史:小さな漁村から世界の注目地へ
かつて小さな漁村だったサントロペの歴史は、15世紀にジェノバ人が招かれて街の再建と防衛を担ったことから始まります。1615年には日本の支倉常長一行が悪天候のため寄港したという記録があり、これが日仏関係の始まりとも言われています。
18世紀には優れた航海士を輩出し、19世紀には「天使の女王」のような大型商船が建造されるなど、海運都市として発展しました。20世紀に入ると、多くの画家や芸術家、知識人がこの村を発見し、サントロペは世界の注目の的となりました。
観光情報:二つの顔を持つ街
サントロペは、季節によって大きく表情を変えます。
夏のハイシーズン: 世界中から観光客が押し寄せ、非常に賑わいます。ホテルの予約が難しく、価格も高騰しがちです。
冬のオフシーズン: 閑散とした静かな雰囲気に包まれ、多くのホテルやショップが休業します。
アクセス:夏の渋滞対策がカギ
サントロペは半島に位置するため、陸路でのアクセスは限られます。ニースから約100kmの距離ですが、夏のピーク時には大渋滞で3時間以上かかることも。この渋滞を避けるには、夏場であればニースやカンヌからの発着する船を利用するのことをおすすめします。日帰り観光にも便利で、美しい海岸線を海上から眺めることができます。
魅力的なスポットと体験
サントロペでは、以下のような魅力的な体験ができます。
- 港 (Port): 豪華なヨットが並ぶ景色は圧巻。老舗カフェ「Sénéquier」のテラスからは、行き交う人々や高級車を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
- 旧市街 (La Ponche): 涼しい通りを散策し、可愛らしいブティックを巡るのがおすすめ。サントロペ発祥のサンダル「トロペジエンヌ」で有名な靴店「Rondini」も必見です。
- 城砦 (Citadelle): 村の丘の上にあり、そこからの眺めは絶景です。
- ビーチ: 少し離れたラマチュエル・ビーチは、白い砂浜が美しい人気のビーチです。ここでは、シックな「ビーチボヘミアン」や「ヒッピーシック」なスタイルがトレンドです。
- グルメ: サントロペ名物のデザート、トロペジエンヌ・タルト (tarte tropézienne)」は、シュークリームのような軽くて美味しいタルト。ぜひお試しください。
かつての小さな漁村サントロペは、今や地中海の陽光に照らされて輝く宝石です。その魅惑的なオーラに包まれて、特別な夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
レストランは、特に景観の良い場所では非常に高額ですが、探せば素敵なお店も見つかるはず。港にある「Sénéquier」は、モナコの「カフェ・ド・パリ」のような雰囲気が魅力。テラスから眺める人々や美しい車、可愛らしい女の子たちを眺めながら、クラブサンドイッチやカプレーゼサラダを楽しむのもおすすめです。サントロペで外せないのが、「トロペジエンヌ・タルトtarte tropézienne」。シュークリームのようなこのタルトは、軽くて美味しく、夏にぴったり。「Sénéquier」に併設されるパティスリーショップでは、小さなサイズのタルトも購入できます。
村の涼しい通りを散策し、城砦からの眺めを楽しむのも素敵ですね。少し離れたラマチュエル・ビーチは白い砂浜で有名。レストランとブティック「クラブ51」は快適で人気のスポットです。
サントロペのホテルは高額で、ハイシーズンには予約が難しいことも。村のすぐ横にあるHotel de la Messardièreは、サントロペの豪華さを象徴するホテルです。
地中海の陽光に照らされて輝くサントロペ。その魅惑のオーラに包まれて、特別な夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
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