コートダジュール旅行の注意点

コートダジュールを旅行する際に知っておくと便利な点について書きたいと思います。 コートダジュールの安全度 パリよりは安全だと考えていいと思います。しかし場所によってはスリや引ったくりもあります。ニース駅の周辺や路面電車の中は特に気をつけてください。 現金を多くカバンに入れて持ち歩かないようにするのが一番ですが、どうしても必要な時は内ポケットや洋服の内側に隠せるポーチなどに入れることをお勧めします。パスポートはなくすと大変なので、あまり持ち歩かず、現金と一緒にホテルの金庫に置いていくのが良いかもしれません。 明らかにブランド品と分かるカバンは引ったくりに狙われやすいので注意が必要です。ネックレスなども信号待ちしている時にむしりとられる事件がニースでもありました。宝石などは外から見えるところに身につけないことをお勧めします。 モナコに限っては、治安がよいので問題ありません。 公衆トイレに注意 フランスの他の地域と同じで、公衆トイレはあまり無く、あっても不潔だったり有料だったりします。 どうしてもの時はカフェかデパートに駆け込むのが良いでしょう。しかしカフェのトイレを借りた時は一応飲み物を頼むのが暗黙の了解です。駅の中にあるトイレも有料です。デパートや駅の場合は小銭入れが置いてあることがあります。この場合強制ではありませんが好きなだけ置いていくことになります。人によりますが、50サンティームから1ユーロ位でしょう。 一方モナコには清潔な公衆トイレが多くありますが、ほとんど有料です。 日曜日 カトリックの伝統でフランスでは日曜日にほとんどお店が閉まっていました。最近になって、デパートや他のお店も日曜日もオープンするようになりました。ニースでは、ニースエトワルは、日曜日も11時から19時、ラファイエットは、日曜日は11時から20時までオープンしています。ニースの朝市は日曜日の朝もやっています。 美術館やレストランは、日曜日でも営業しています。またパン屋や小規模なスーパーや花屋は午前中だけ営業しています。 レンタカーで運転 レンタカーを借りる方は、フランスではマニュアル車が主流なことに注意してください。オートマを希望の方は申し込み時にはっきりとそう伝える必要があります。カーナビもオプションですので、申し込むことをおすすめします。コートダジュールの人々はスピードをかなり出しますし、ラウンドアバウトが沢山あるので、慣れない方は緊張するかもしれません。 日本に比べて危ないことといえば、歩行者が横断歩道の無い所でも平気で渡ることと、赤信号でも渡ることです。運転する方は、曲がる時にウィンカーを出さない人が結構多いことです。ご注意ください。 モナコでの運転は、この地方に住む者にとっても難しいものです。理由は、一方通行の道が多い、道路案内標識が分かりにくく道に迷う、必ず地下のパーキングに車を停めなければならない(1時間目は無料です)、工事が多いので迂回しなければならない事が多いということが挙げられます。それに加えて、警察が街のあちらこちらにいるので、緊張します。 ニースで海水浴 夏のニースの海岸沿いはとても美しく、海水浴や日光浴してる人で賑わいます。地中海は波が強くないので、泳よぎ安いですし、お子さんも安心して入れます。 ビーチといえば、砂浜を想像されていた方は驚くかもしれませんが、ニースの海岸は灰色の小石の浜です。近くにあるヴァール川が山から小石を運んでくるからなのです。ですが、これには利点もあります。掃除がしやすいので清潔なことと、服や持ち物が砂だらけにならないことです。ちなみに、ニース周辺のビーチは毎朝掃除係が清掃してくれています。 小石の上を歩く時はとても痛いので、ビーチサンダルを持参したほうが良いでしょう。横になる場合は、薄いマットが無いと痛いでしょう。また、どうしても砂浜に行かれたい方は、隣町のヴィルフランシュシュルメールやアンティーブ、カンヌ、モナコに人口の砂浜があるので、足を運ばれては如何でしょうか。 どの季節に訪れるか 6月と9月が一番快適で旅行しやすい季節だと言われています。ホリデーシーズンほど人が多くなく、ホテルも高くなく、暑すぎず、それでいて日は長いので、夜遅くまで外出を楽しめます。 ハイシーズンは5月と7月と8月です。 冬はオフシーズンですが、地中海気候で比較的暖かく、晴れることも多いので観光するのに問題はありません。閉まっている店があるのが難点ですが、冬なりの景色の美しさをじっくりと味わえます。秋冬のコートダジュールの魅力を読む 言葉の問題 パリに比べると英語は良く通じます。国際的な観光地ですし、外国から移住してきた住民が多いことも関係しているのでしょう。 たいていのレストランでは英語で注文できますし、観光地では必ず英語が通じるので心配は要りません。 日本語を話す人はほとんどいませんが、日本語の単語が言える人は意外にも多いのです。特に日本に興味がない人でも、マンガやアニメを通じて日本語の単語を知っているからです。日本の文化に好意的な若者もたくさんいます。 相手が日本人とわかれば片言ながらも気さくに話しかけてくる人が結構いるでしょう。そんな時片言のフランス語でも話し手あげると大変喜ばれます。 広いコートダジュール、どこから始めるか 時間がないなら、ニース(午前)とエズとモナコ(午後)の3カ所を一日でまわるのがおすすめです。これだけでかなり見応えはあります。もう少し時間があれば、サンポールやアンティーブやカンヌも足を伸ばせます。これより遠くに行くのには最低3日の滞在が必要でしょう。 ニースはそんなに広くないので、徒歩でだいたいの名所をまわれます。シミエ地区にあるシャガール美術館とマティス美術館に限ってはバスかタクシーが必要となるでしょう。 この他にもご質問を募集しています。以下のコメント欄に質問を書き込んで頂ければ、その答えをこのページに反映させていきます。

香水の都グラース 世界に誇る香水産業の歴史

映画祭で有名なカンヌから20キロ内陸に入った山沿いに、香水で有名な街グラースがあります。 街に入ったとたん、どこからともなく良い香りがします。少し歩くとまた別の香りがするので、街の至る所に香水工場がある様です。 調べてみると、グラースには香水に関わる企業が60もあって、3500人もの雇用を生み出しているらしいのです。 グラース市の公式スローガンは「世界的香水の首都」!これも大げさではない様で、グラースの香水産業はフランス全体の香水産業の収益の50パーセントを占め、世界全体の収益の10パーセントをも占めるという数字がでています。 ここで少しグラースの歴史の話をしたいと思います。 グラースで香水が街の主要産業になったのは18世紀の終わり。 その前まではなんと、革なめしが主要産業だったのです。 グラースで生産される革製品は質が大変良く、特に 革手袋が裕福な上流階級の婦人達に人気でした。しかし革手袋の欠点は、その臭い。手袋を外した後もしつこく手に残るので困る、という意見が婦人達から聞かれました。そこである なめし職人が香水つきの革手袋を考えつきました。早速商品化したところ、それが大人気商品となりました。 こうしてしばらく「香り付き革手袋のグラース」として名が売れましたが、革製品の税があがったことや、ニースの台頭によって競争力を奪われたことなどが原因で革なめし産業は衰退し、香水産業だけが後に残ることとなります。 グラースでは南仏らしい香り高い花々が生産されています。 その代表格といえば、ラベンダー、ジャスミン、野生オレンジの花、ミモザなどでしょう。 香水の主な原料となるジャスミンの生産は特に盛んでした。ジャスミンの香りは日の出とともに最高になります。生産者はその瞬間を狙って一つ一つ手作業で花を摘み、素早く工場に運び精油を抽出するのです。そんな田園光景が70年代頃までは当たり前に見られました。 しかし変化は起こりました。 70年代から80年代にかけて大規模な外資企業が進出してきて、古くから続くファミリー企業を買収し始めたのです。 買収もとの企業は進んだ科学技術を持ち込み、グラースの企業は伝統とノウハウを提供しました。 結果、昔ながらの原材料の生産による収益が現在では半分以下になり、合成香料(とくに食品香料)の生産に取って代わられました。 近年のフランスでは人件費の安い海外に産業が流れがちです。 そんな中でもグラースの香水産業は生き残りをかけて柔軟に変化している、とても良い例なのではないでしょうか。 さて、弊社ではグラースの香水工場を訪ねるツアーをご提供しています。公共交通機関の乗り継ぎで1日かかるところを半日でまわることのできる、グラースとピカソ美術館とカンヌがセットになったお得なツアーです。 マイコートダジュールの香水のグラースツアーへ