Tourrettes sur Loup スミレで有名なトゥレット・シュル・ルー

すみれの甘い誘い：トゥレット・シュル・ルーの魅力

コートダジュールの内陸にひっそりと佇むトゥレット・シュル・ルーは、地元ではすみれの里として知られる美しい中世の村です。温暖な気候が育むすみれは、11月から3月にかけて可憐な花を咲かせ、村の花屋には「秘めた愛」のブーケが並びます。

毎年2月末には、村全体がすみれの香りに包まれる賑やかなスミレ祭りが開催されます。

フランスでは、すみれが食用として珍重されています。特に有名な砂糖菓子店フロリアンでは、摘みたてのすみれやバラの花びらを丁寧に砂糖漬けにした、繊細な甘味が作られています。食用とされるのは主に花びらで、香水に使われるのは茎の「緑っぽい」香り。私たちがイメージするスミレの香りの主成分は、実はアイリスの根から抽出されます。

コートダジュールにおけるすみれの歴史は古代ローマ時代に遡り、観賞用や薬用として用いられてきました。トゥレット・シュル・ルーでは1880年頃からすみれ栽培が盛んになり、グラースの香水産業に原料を提供していましたが、栽培の難しさから生産量は激減し、現在はわずか6軒の農家が栽培を続けています。

村には、すみれの砂糖漬けの他、アイスクリーム、ジャム、蜂蜜、お茶など、様々なお土産があります。近郊のフロリアンでは、スミレのパスタ、ヌガー、カリソン、チョコレートといった珍しい商品も販売されており、地元でも人気です。

トゥレット・シュル・ルーの村の中は、エズ村のような急な坂道はなく、比較的平坦で散策しやすいですが、石畳は滑りやすいので歩きやすい靴がおすすめです。可愛らしい地元のお店が軒を連ね、オリーブの木製品、陶器、織物、革製品、ろうそくなど、個性豊かなお土産を見つけることができます。村のあちこちで見かける猫たちも、この村の魅力的な風景の一部です。

香水の都グラースについての記事はこちら

マイコートダジュールツアーズでは、スミレ祭り日帰りツアーを運行しています。
またコートダジュールの小さな村々巡りツアーでは、公共交通機関ではアクセスの難しいトゥレット・シュル・ルーへご案内しています。
ご希望があればフロリアン(Florian)にお連れいたしますので、その場合は事前にお申し出ください。

⭐︎リンク

トゥレット・シュル・ルーの村のサイト

スミレ祭りのサ