冬のコートダジュールを彩る黄金の祭典!
マンドリュー・ラ・ナプールは、カンヌから海岸沿いにすぐの隣町に位置する、美しいリゾート地です。夏は多くの観光客で賑わいますが、毎年2月に開催されるミモザ祭りは、近年、ニースのカーニバルやマントンのレモン祭りと並ぶ、コートダジュールの冬の主要イベントとして注目を集めています。昨年は6万人以上が訪れるほどの大盛況ぶりです。
地元タネロン山で栽培された9トンものミモザを使って作られた華やかな山車が街を彩り、花合戦が繰り広げられます。この祭りは、地域の文化を守りながら、ミモザ栽培に携わる人々を支援する大切な役割も担っています。
ミモザとマンドリュー・ラ・ナプールの歴史
ミモザはもともとオーストラリア原産の常緑樹です。マンドリュー・ラ・ナプールにいつ、誰によって持ち込まれたのかは諸説ありますが、この地ですぐに順応し、その美しさと経済的価値から瞬く間に栽培が広まりました。20世紀初頭には、パリの公園にもミモザが登場するようになり、商用農園も設立され、ミモザ産業は発展を遂げます。カンヌやラ・ナプールの駅から、収穫されたミモザの花を積んだ列車が毎日、フランス北部や海外へと出荷されていました。
しかし、ミモザの歴史には困難もありました。1929年と1956年には、-9℃や-12℃といった厳しい寒波が襲い、多くのミモザ農園に甚大な被害をもたらしました。特に暖かなタネロン山地へと栽培地が集中するきっかけにもなりました。
また、ミモザは花持ちが悪いという問題がありましたが、クリザール(花卉栄養剤)の登場により、8日間も花が咲き続けるようになり、その評価は一変します。その後、1970年代に火事や霜の被害に遭いながらも、ミモザはマンドリュー・ラ・ナプールのシンボルとして、今日まで栽培・販売され続けています。
ミモザ祭りの見どころとイベント
正式には1931年に始まったミモザ祭りは、今や多くの人に知られる盛大なフラワーパレードへと成長しました。毎年冬、1月から2月にかけて、マンドリュー・ラ・ナプールは黄色いミモザの花で賑わい、その魅惑的な香りに包まれます。ミモザが満開になると、丘や庭園が金色に輝き、まさに「冬の太陽」のようです。
ミモザ祭りでは、さまざまなイベントが開催されます。
- ミモザ女王の選出: 祭りの顔となるミモザ女王が選ばれます。
- ミモザを知るバスツアー: ミモザの森や温室、香水工場を巡り、ミモザのすべてを学ぶことができます。
- タネロン山へのハイキング: ガイド付きで、ミモザが咲き誇るタネロン山の自然を満喫できます。
- 華やかなパレード: 祭りのハイライトは、週末に開催されるパレードです。
毎年、その年のテーマに沿って飾られた、摘みたてのミモザをふんだんに使った山車が街を練り歩きます。
ミモザ街道をめぐるツアー
「ミモザ街道(La Route du Mimosa)」は、ボルム・レ・ミモザからグラースまで、約130kmにわたる風光明媚な道です。1月から3月にかけて、ミモザの魅力が満喫できる8つのステップに分かれています。
マイコートダジュールでは、ミモザ祭り期間中にプライベート貸切チャーターでミモザを最大限に満喫できるコースをご案内しています。
【ツアー内容例】
- ミモザ街道の一部、タネロン山へ向かうドライブ(途中で写真撮影も可能)
- ミモザの温室訪問
- マンドリューでのランチやティータイム(自由時間)
- ニースへ戻る
ぜひお気軽にお問い合わせください。
その他の見どころ:ラ・ナプール城
マンドリュー・ラ・ナプールの海沿いには、ラ・ナプール城(Château de La Napoule)があります。14世紀の塔を基に、20世紀初頭にアメリカ人彫刻家ヘンリー・クルー夫妻によって改築されたこの城は、その独特の建築と美しい庭園が魅力です。夏の間は、海沿いのテラスカフェで景色を楽しみながら、コーヒーやお茶をいただくのもおすすめです。