Mougins ピカソが晩年を過ごしたガストロノミーの村ムージャン

Mougins

ムージャンは、美食の村として名高く、多くの芸術家や著名人が集まる場所として有名です。南仏の高級別荘地としても著名なところです。パブロ・ピカソは、1973年に亡くなるまでの晩年12年間をこの村で過ごしました。

地理・人口

カンヌから内陸へわずか10キロ。ムージャンは丘の上にあり、美しい鷹巣村です。標高269mからは、カンヌ湾とレランス諸島を一望。反対側には、香水の都グラースとアルプス山脈の裾野が広がります。

人口は約2万人。周囲25平方キロメートルの地域の半分は緑豊かな自然に恵まれています。

歴史

紀元前1世紀頃、ムージャンの丘はリグリア部族の小さな中心地でした。ローマ時代には、アウレリア街道の宿場町として重要な役割を果たします。中世には自由都市となり、レランス修道院長とグラース司教の支配下で豊かに発展し、要塞化されました。18世紀以降は、オリーブ、ブドウ、ジャスミンの栽培で栄えます。チャド探検で有名なラミー司令官(1858-1900)はムージャンの出身です。

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19世紀後半から、ムージャンはその温暖な気候と恵まれた立地により、多くのフランス人や外国人を惹きつけました。そして、多くの著名人がこの地を訪れるようになります。

その中でも最も有名なのは、1936年に初めてムージャンを訪れたパブロ・ピカソでしょう。当時、ジャン・コクトー、ポール・エリュアール、マン・レイ、フランソワ・ミレーといった人々も彼と共にムージャンを訪れています。数年後、ピカソはムージャンに居を定めることを決意。カンヌ湾を見下ろすノートルダム・ド・ヴィ礼拝堂の隣という理想的な場所に住まいを構え、生涯を妻ジャクリーンと共にその家で過ごし、創作活動を続けました。

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有名人たち

その後も、画家フェルナン・レジェ、詩人ロベール・デスノス、映画監督ルネ・クレール、ダンサーのイサドラ・ダンカンらがムージャンに滞在しました。クリスチャン・ディオールは、最も有名なコレクションを制作した時期にムージャン村の中心部に住んでいます。さらに、著名な歌手ジャック・ブレルやエディット・ピアフ、バレエダンサーのローラン・プティとジジ・ジャンメール夫妻、イヴ・サンローラン、シンガーソングライターのポール・アンカ、詩人ジャン・リシュパン、映画俳優・監督のロベール・オッセン、女優カトリーヌ・ドヌーヴやジャンヌ・モロー、デザイナーのロジェ・ヴィヴィエなどもムージャンに居を構えました。現在でも、カンヌにも近く、また海にも近い南仏らしい落ち着いた雰囲気があるムージャンの魅力に惹かれ、数多くのアーティストたちが住んでいます。

観光情報

ムージャン村は、丘の頂上に佇む鷲巣村です。そこからは、カンヌ湾とレランス諸島を一望でき、反対側には、香水の都グラースと雄大なアルプス山脈裾野が広がります。

村の中心の一番高い場所から、カタツムリのように狭い路地が螺旋状に伸びています。その道沿いには、30を超えるギャラリーやアートスタジオが点在し、のんびりとした散策を楽しめます。村はコンパクトなので、すぐに全体を見て回ることができ、主に2本の狭いメインストリートにレストランやギャラリーが集まっています。以前著名な三ツ星レストランがあったこともあり、ムージャンは今でも美食の村として有名で、2年に一度9月に、美食のイベントLes Etoiles de Mougins が開催されます。

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リンク

ムージャン観光局のサイト