ショコラトリー・ド・モナコの創業されるまでの歴史はまれなものだと思います。1914年、第1次世界大戦の時に塹壕の中で2人の男性、エンジニアのピエール・モランとショコラを愛する若いショコラティエのフランソワ・リキエリが出会い、ショコラトリーを創る夢を語りあい共有します。しかし戦争で怪我をしたリキエリは死んでしまいます。モランは1918年に戦争から戻り、彼らの共通の夢を実現させようと決心します。彼は、才能豊かで情熱のあるショコラティエを雇い1920年にショコラトリー・ド・モナコを創業します。第2次世界大戦後、短期間だけイタリアの大きなショコラトリーがお店を管理していたこともありましたが、それ以外はモナコ人によってずっと営業されています。
ショコラトリー・ド・モナコは公室御用達のお店です。実は、私は一度シャルレーヌ公妃が併設のサロン・ド・テ(喫茶店)にいらした時に、隣でカフェを飲んだことがあるのです!
2017年に店内は改装されて、とてもきれいでモダンになりました。日本人スタッフのいくよさんはよく日本のテレビに出ています。とてもきれいで笑顔が素敵な女性です!
モナコのお土産は限られていて、F1グランプリ(Grand Prix)のTシャツやキャップなどもありますが、私はショコラトリーをお勧めします。日本では買うことができない限定商品です。
ショコラトリー・ド・モナコのショコラで一番よく知られているのは、「王冠(Couronne:クロンヌ)」で、1995年にアルベール2世がモナコ大公に即位された際に作られるようになりました。一つずつ個包装されているものもあり、贈り物に適していると思います。

夏にはショコラは溶けてしまうので、紅茶をお勧めしています(一年中のお勧めですが)。「モナコブレンド」という紅茶は、アールグレーに近いものです。紅茶は、パックではなくて葉が缶に直接入っています。素敵な缶もあるので贈り物に適していると思います。ショコラティエは、サロン・ド・テも併設されていて、一息つくにはとても快適な所です。
“公室御用達ショコラトリー・ド・モナコ Chocolaterie de Monaco” への2件のフィードバック
コメントは受け付けていません。